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詩集1
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箕面市障害者雇用制度と豊能障害者労働センターが朝日新聞に紹介されました。2011/6/27
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松井しのぶと宮沢賢治2
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阪神淡路大震災を機に国内外の数多くの自然災害の被災障害者への救援・支援をつづけてきた。

1947年の手紙 細谷常彦 


街にクリスマスソングがあふれたら

街にクリスマスソングがあふれたら
今年もあと一週間
家々の窓はあたたかく曇り
だれもがいちばんせつなくなる
だれもがいちばんやさしくなる
だれもがいちばんかなしくなる
だれもがいちばんさびしくなる
特別な一週間がはじまりおわる
ねがわくばこの一週間が
平和と愛と希望と夢と未来に
つつまれていますように

そして、新しい一年が
銃弾が飛び交う窓から
空を見上げるこどもたちにも
焚き火の音がひびく広場から
星をかぞえるこどもたちにも
しあわせな年でありますように
世界中のありったけの愛をかき集め
涙をながし手をつなぎ、歌おう
ぼくたちのクリスマスソング


いっしょうけんめいの、ラブソング

夏の朝、蝉があんなに鳴いている
赤ん坊が小さな手でまるごと
世界をつかもうとするかのように
死者たちが世界の終わりを
伝えようとするかのように
何年も、時には十七年も大地に抱かれ
ひと夏に新しいいのちを生むと死んでいく
ぼくたちがうまれるずっと前から、蝉は
さけぶことでいのちをつないできたのだ
それを、愛と呼んでいいと思う
無数の夏と無数の大地と無数の愛と…
世界の中心も、冬のソナタも
ロックもブルースも歌謡曲も
これほどまでにせつなく、必死に求めあう
愛を歌うことはできないだろう
死んでいった者たちが届けてくれる
夏の手紙

いっしょうけんめいの、ラブソング
夏、ぼくたちはとてつもなく大きい
大切ななにかをなくすことで
あたらしい夢をつくるのかもしれない
それを知っているから蝉たちは
今朝もあんなにさけんでいる

ぼくたちはこれからどれだけの夏に
さよならしつづけるのだろう


六がつのてがみ

こどものころ
ゴムながぐつをはいて
みずたまりをぴちゃっぴちゃっ、と
あるくのがすきでした
あぜみちからいっせいに
あまがえるがとびこみ
そらのはしっこからぽつぽつと
あめのおとがたんぼにとけこみ

それは 六がつ、つゆのころ
ふくらんだみどりのさけめから
あめがふきでるのです
とうめいなひとみから
がまんしきれなくて
なみだがとびちるのです

それは六がつ、つゆのころ
おおきなかさにすっぽりかくれ
ゴムながぐつだけをのこして
あなたはいなくなったのです
おもいだしてはまたひとしきり
あめとかえるがうたうのです

あめがすきでした
すっかりそのことをわすれていて
いくつもきせつをめぐり
ようやくおもいだしたのです

ふりつづけるあめはきらきらひかり、
くもりぞらのポストには
だしわすれた六がつのてがみが
ぎっしりつまっているのです


そして世界の希望の一年がやってくる
震災10年の朝に

クリスマスソングが街にあふれ
あわただしいときが走り抜けたら
もうお正月
かなしかったこともうれしかったことも
せつなかったこともおかしかったことも
さびしいわかれもたのしい出会いも
ささいなできごともおおきな紛争も
まるで一年のはじめから
わかっていたように
思い出というカレンダーにきざまれる

十年前の寒い朝、多くのひとが死んだ
世界中にその死は報じられたが
そのひとたちの名前をぼくは知らない
十年前の寒い朝、多くのひとが死んだ
世界中にその死は報じられなかったが
その友人たちの名前をぼくはわすれない

がれきの下に
ついさっきまでひろがっていた
コーヒーの香りと息づくいのちの朝が
凍りついたまま今も
ぼくたちを見つめている
ひとは夢をみるために
生まれてきたのなら
死んでもなお
必死に見つづける夢がある
がれきの下で止まってしまった時も
死者のひとみからこぼれる
見果てぬ夢も
それから十年の時を刻んだ
この大地を生きる
ぼくたちと共にあるのだと思う

一月一日から十二月三十一日まで
時にはただの数字の並びが
知らない国の言葉に思えることがある
遠い遠いどこかの大地で
同じ星を見ているあなた
夜のむこうの冷たさが頬を凍らせ
必死で声を出そうとしているあなたの
冬の心はまだ
詩にもならず歌にもならず
爆弾でこわれてしまった部屋の壁には
いつかのアイドルと
英雄の古びたピンナップと
肩を並べるように寄り添うカレンダー
あなたの記憶のぼんやりとした岸辺で
世界の悲しい一年がさよならしている

そして、ぼくはといえば
どこにいるのかもわからないあなたから
飛んできた手紙に手が凍る
桜の落ち葉が赤く燃えても寒い
元気を出して、さあ
と新しいカレンダーをめくる

一月一日から十二月三十一日まで
時にただの数字の並びが
不思議な物語に思えることがある
遠い遠いどこかの駅の
ホームに立っているあなた
そして世界の希望の一年がやってくる


枯れ葉があんなに赤いのは

ほら、枯れ葉があんなに赤いのは
このほしの、めぐるいのちたちの
愛と夢をかくしているから…
春を待つ百年分のラブソングが
秋の心を赤く染めるから…


このほしがすき

このほしがすき
このほしをいきるひとびとの
かなしみさえもきぼうにかえる
このほしがすき
ともにいきるゆうきをおしえてくれる
このほしがすき
そしてどこかのそらのしたで
あすをいきるあなたがすき

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