松井しのぶさんの絵本原画展「虹の小人」

カレンダーのイラストでお世話になっている松井しのぶさんの絵本原画展「虹の小人」が上本町のギャリー・ピネであり、日曜日に行ってきました。
月刊雑誌「仲良し文庫」6月号に掲載された「虹の小人」(文:秋吉みき 絵:松井しのぶ)の原画に加えて、カレンダー「やさしいちきゅうものがたり」シリーズ、Crystal Dreamシリーズの原画も展示されていました。
3つのシリーズにはそれぞれの持ち味があり、松井さんのアートワークの幅の広がりを感じました。
とくに「虹の小人」はそれぞれの原画に時間が流れていて、観ているとそのやさしい時間が通りすぎるまでそのイラストから離れられない感覚になりました。
月刊雑誌「仲良し文庫」に掲載されている「虹の小人」を見る(読む)と、秋吉みきさんのとても静かな文体と絡み合い、共に物語の行方をさがすように描かれていることがよくわかりました。
わたしは松井しのぶさんのイラストの中に共通してある、ゆるやかで、そんなに奥行きがないのに横たわるように広がっていく空間、ちょうど宮沢賢治の「やまなし」の世界を思い起こす空間が大好きです。「虹の小人」にはその空間の中で繰り広げられる物語の時間が立ち止まり、振り返り、静かに(どこに?)歩きはじめるので、秋吉みきさんの文章がふつうでは聴こえないところからささやいているようでした。
このシリーズでまた、絵本ができたらいいのになと思いました。

とても素敵な時間を過ごせて幸せでした。松井さんとも久しぶりに長い時間お話ができてうれしかったです。もう少し早めに切り上げないといけませんね。わたしの悪い癖です。
わたしより先にいらっしゃった方、Nさんは大阪市内の障害者団体の税金処理のサポートしておられるそうです。その関係でお知りになったのでしょうか、わたしがいたゆめ本社からカレンダーを買ってくださっていたのですが、ゆめ本社が解散した後は豊能障害者労働センターから購入して下さっています。
会場ではカレンダー、ポストカード、エコバッグ、絵本、Tシャツなどがあり、わたしもポストカードと絵本を買いました。売り上げの一部を被災障害者支援「ゆめ風基金」にして下さるとのことで、ゆめ風基金も紹介してくださっていました。
いよいよ5日から、カレンダー「やさしいちきゅうものがたり」原画展の第2部が開かれます。
会場はみのお市民活動センターで、大型ショッピング施設・VISOLA内、シネコン・109シネマズ箕面の向かいにあります。
10月に阪急箕面駅近くのメイプルホールでの第1部は盛況でしたが、もし見逃した方、あるいは「虹の小人」の原画展に来られた方に来ていただければ幸いです。カレンダーの原画7年分を一挙に展示します。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です