友情と信頼が非日常をも超える超現実演劇集団「でこじるしー」

10月27日、箕面市立メイプルホール小ホールで、「劇団でこじるしー」と楽団「まぜこぜん」の合同公演があります。
「劇団でこじるしー」は箕面市障害者生活と労働推進協議会が運営する放課後等デイサービス&地域交流センター「さんかくひろば」から生まれた劇団です。
「さんかくひろば」の卒業パーテイで寸劇上演をしたことがきっかけで、利用者とスタッフの有志、地域の人が参加し、「障害のある人もない人も集まってひとつの演劇作品をつくろう」というコンセプトをかかげたこの劇団は、2013年に旗揚げ公演をして以来、とくに障害のある子どもたちの飽きることのない芝居への情熱によって年を追ってパワーアップしてきました。
障害者の芝居というと、その内容が愛と感動に満ち溢れたいわゆる「感動ポルノ」になりやすいところですが、この劇団にはそんな予定調和的な台本も演出もなく、障害を持つ役者のそれぞれの役割が実に絶妙で、日常性と非日常性が行ったり来たりしながら、日常も非日常をも超える超現実が垣間見えるわくわく感が芝居全体にあふれています。
それはおそらく、学校の文化祭や福祉施設の発表会などとちがい、出演者が学校や福祉施設に管理されず、あくまでもその芝居を物語り、構成する登場人物を演じる役者としてわたしたち観客に圧倒的なパワーでせまってくるからです。
身体表現と演技力もさることながら、役者全員が日常においても、また非日常の芝居においてもお互いを全面的に信頼していることが伝わり、この劇団がいい意味で徒党集団であることを証明しています。
今回の芝居も、おそらく悪の集団と対決する「正義と友情」の物語が予想されますが、バトルありアクションありダンスありのドタバタ劇が繰り広げられることでしょう。

今回の公演は楽団「まぜこぜん」との合同公演になっています。
楽団まぜこぜんも「さんかくひろば」の利用者の「みんなで音楽をやりたい」という声をきっかけに活動をはじめた音楽サークルで、クラリネット、ハーモニカ、サックス、ピアノなど、それぞれの得意な楽器でさまざまなジャンルの曲を演奏します。楽団の名のとおり、いろいろな個性、いろいろな音色をまぜこぜにした楽しい楽団で、こちらもお楽しみいただけます。
近隣の方で、お時間のあるかたはぜひご来場くださいね。

第8回公演劇団デコジルシーVS楽団まぜこぜん
2018年10月27日(土)14:30開場 15:00開演
参加協力金300円 小学生以下・介助者無料
箕面市立メイプルホール小ホール

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