被災されたみなさまに、心よりお見舞い申し上げます。

今回の大地震に被災されたみなさまに、心よりお見舞い申し上げます。
まだ現在進行中の大震災で、お見舞いの言葉を言うのに躊躇します。けれども、わたしたちは1995年の阪神淡路大震災を経験しており、今度の地震がマグニチュード8.8(13日に9.0に訂正)と聞き、いまテレビなどで報じられているすさまじい映像よりはるかに大きな被害がこれから明らかになっていくと思うと、胸がしめつけられる思いです。
津波をのがれるためにまず高台に避難しなければなりませんが、車イスを利用されていたり杖をついていたりされている障害者や高齢者の方で、自宅におられた方はどうなったのかと、とても心配です。
また孤立されていたり取り残されて救助を待たれているたくさんの方々が無事に救出されても、避難所でこれからまだまだ困難な日々をすごされることになります。
その中でどれだけ車イスを利用されている方が避難できるバリアフリーの避難所が用意されのか、また知的障害といわれるひとや視覚障害、聴覚障害のひとがどれだけ避難所のコミュニティーの情報を知ることができるのかも心配です。

わたしたちは特定非営利活動法人「ゆめ風基金」のネットワークを通して、わたしたちのできることをしようと思います。
ゆめ風基金がネットワークを組んでいる被災地NGO恊働センターでは地震発生直後から調査のために4人のスタッフを派遣し、今山形で待機中とレポートしています。(3月12日現在)
ゆめ風基金は災害などが起こったときにいち早く現地の情報を提供し、支援活動の拠点となる障害者活動団体と独自のネットワークを組み、現在全国に50団体が参加しています。
いままでも災害が起きると、一般の情報では障害者の安否確認や被災状況の把握が遅れがちになるため、地域で活動している障害者団体を通して被災障害者の現状とニーズを把握し、適格に人を派遣したり救援金を届けてきました。

今回の場合、まず宮城県の仙台市にある「ゆめ風ネットみやぎ」のCILたすけっと自立生活センターや、福島県いわき市にある「ゆめ風ネットいわき」のNPO法人いわき自立生活センター自体の被災状況がまだはっきりとはわからない状態です。
ゆめ風基金としてはこれらのグループからの現地の障害者の被災情報を得て、現地の障害者団体と協力して安否確認、救援、復興活動をすすめ、救援金、復興基金を届けることになると思います。

豊能障害者労働センターは地域での障害者運動から離れられず、申し訳ないのですが被災地にかけつけて救援活動を継続的にすることは難しく、ゆめ風基金を通して被災障害者に救援金を直接接届けることと、ひとりかふたりのスタッフを短期的に派遣することしかできません。しかしながら、ゆめ風ネットの窓口をされている障害者団体の救援活動は一般の救援活動にくらべて目立たない活動かも知れませんが、ほんとうに必要とされるところに必要なひと、もの、お金を届けることで、わたしたちの思いも一緒に届けてくることを確信しています。
これから起こるさまざまな問題にぶつかり、それをひとつひとつ乗り越えていかなければならない救援活動は、その長い道のりを歩き始めたところです。
わたしたちは過酷な日々と立ち向かう現地の障害者団体とつながり、その活動に参加させていただきたいと思います。

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