座談会 コンサート「風の華’97」を終えて その2

桑名正博コンサートメモリーズ
1997年8月23日発行、豊能障害者労働センター機関紙「積木」NO.101号より

豊能障害者労働センター15周年記念
コンサート「風の華’97」を終えて
豊能障害者労働センタースタッフによる座談会 その2

●そして、コンサート当日!!
K 今回のコンサートって、ほんとにひとりひとりがそれぞれに、何か感じることのできたコンサートやったもんね。
H うちらもそうやし、帰っていくお客さんがいい顔してたよね。
M あーそれ。すっごい思う!もう感激してしまった。
コンサート終わってドアのところであいさつしてた時さ、お客さんがみんなこっち向いてくれるねん。ほんで「ありがとう」とか言うてくれるねん。
こっちが「ありがとう」やのに、なんかもうめっちゃうれしいやんかあ(おもいっきり力をこめて!)、ほんでみんな、ほんますっごい、いい顔してはったの見てうれしかったあ。
なんかそん時に、あーこのコンサートやってほんまによかったなあって思ったー。(大阪弁の嵐で一部変えています。)
H そうやねえ。みんないい顔してたよねえ。

●何がかけてもできなかった
K 今年は、労セン(豊能障害者労働センター)の15周年でさ、なにかイベントをやろうっていう話をしてたでしょ?それで、コンサートをするっていう話になったけど、専従に新しい人が多くて、自分たちがコンサートをするというイメージがわきにくかったと思うねん。
どちらかっていうと、古株の方からやりたいっていう意見がでた感じやったでしょう。ほんとうはちゃうねんけどね。自分は、今までに主にバザーの担当をしてきたから、コンサートのイメージがなかなかわかなかったんよね。
H そうやねえ。バザーは、ある程度の予定みたいなもん立てれるし、チラシまいたら、「バザー用品出してくれる」っていう電話がかかってきたりするけど、コンサートの場合、チケットが売れてるかどうかっていうのにかかってくるし、なかなかチラシまいたところで、すぐに反応ってかえってけえへんしなあ。
全員 うんうん。(みんな大きくうなずく)
K 今回はコンサートの一週間前に、Tさんのお母さんが危篤の状態になられて、もうあとは、自分らで全部やっていかなあかんと思ったとき、すごくパニックになっちゃったもんね。自分らだけで1000人近いお客さんに対して、きめ細やかな対応ができるとかさ…。
H うん、それはあったよね。
K それからコンサートを経験したメンバーと話し合って何とかなるよねってみんなが、ピリっとしたもんね。
N うん、ほんま。一週間前からみんなの空気がかわったきたもんね。今回、何がかけてもできへんかったやろうし、終わった後に、ほんまによかったねえって言われへんかったと思う。
みんながみんな、いろんなこと思ったりして、それがどんどん大きくなって当日をむかえたやんか。そういうのがたくさん重なってコンサートが終わったときに「ああ、ほんとによかったあ」って思えたんやと思う。
全員 うんうん。
K いろいろあったけどほんとによかったよねえ。
H ほんまやねえ。
M すごいいろんなこと経験できたよねえ。Nさんなんか影アナ(舞台袖でアナウンスすること)やっちゃったもんね。おつかれさま。
N そうやねん。せりふ(?)をロビーで10回練習してんで。
H えー。あんたそんなことあったん?(笑)
N あるよー!(笑い)
S 上手に言えてたやん。(笑)
M ほんまほんま(笑)。なんかさ、こうやって話してるとそん時思ったこととかいろいろと、どんどん思い出してくるもんねえ。
K ほんまやねえ。

と、まだまだにぎやかに座談会はつづくのでした…。
おしまい

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