一切れのパンと切ない夢を分かち合うために 8月15日箕面チャリティコンサート

こんな時節に、ご案内をさせていただくことをお許しください。
8月15日、箕面文化センターでチャリティコンサートが開かれます。この催しは箕面市出身で、ドイツで活躍されているヴィオラ奏者・吉田馨さんが子供時代を過ごした箕面に恩返しをしたいと毎年開いてこられたもので、その収益は高齢者施設や被災地の障害を持つ子どもたちの保養プロジェクト活動などに寄付されてきました。今回の収益金は自然災害による被災障害者を支援する「ゆめ風基金」に届けられます。
ここ2年ほどはコロナ禍で開催できずに来ましたが、こんな時こそ不安な心をなぐさめ、明日への希望につながる音楽を届けたいと、感染対策を徹底して開催されることになりました。添付しましたチラシをご一読いただき、国内外の第一線で活躍する優れた演奏者たちの演奏と、彼女彼たちの熱い思いを受け止めていただければ幸いです。

みのおチャリティーコンサート
夏夜に響くピアノ五重奏の夕べ
~日本とドイツで活躍中の音楽家たちによるアンサンブルコンサート~

ヴァイオリン/田島綾乃
ヴィオラ/吉田馨
チェロ/増山頌子
コントラバス/飛田勇治
ピアノ/中井由貴子

全席自由席
一般2800円 中学生以下1000円
先着150名 新型コロナウイルス感染症対策を行い開催いたします。
このコンサートの収益金は、特定非営利活動法人ゆめ風基金へ寄付されます。
チケットのお申込み・お問い合わせ
みのおチャリティーコンサート実行委員会
050-5889-9783(中井)
E-mail:minohcharityconcert@gmail.com


2018年7月11日 チャリティーコンサートの思い出

出演料も宿泊費も、飲み物ひとついらない、わたしたちの演奏で楽しんでいただき、その収益をすべて、活動支援を求めているグループに寄付したい…。吉田馨さんたちのチャリティーコンサートへの熱い想いが今、静かに船出するように、コンサートが始まりました。
200人の人が入るといっぱいになる会場で、舞台もなくお客さんと同じフロアーで演奏する彼女彼らが紡ぐ音楽は、荒海のただ中で波に揺られながら「約束された岸辺」にわたしたちを誘う小舟のようでした。
遠い昔からひとは一切れのパンを分け合い、切ない夢を分かち合って生きていくために音楽を発明したのだと思います。演奏を聴きながらそんなことを思っていたわたしがふと我に返ると、200人の心が重なり、会場全体が希望という「約束された岸辺」にたどり着く大きな船に見えました。音楽は愛を必要とする心から生まれ、愛を必要とする心に届く。

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