能勢町の在宅医療が素晴らしい。

ひときわ寒かった冬の間、家族の一人も風邪にもインフルエンザにもかからずによかったと思っていた矢先に、91歳になる妻の母親が何度も吐き、高齢なので川西市立病院に搬送してもらいました。
検査の結果、急性胃腸炎ということで入院しないでもよかったのですが、食べることも飲むことも受け付けず、ケアマネジャーさんの計らいで往診に熱心に取り組んでおられる能勢町東診療所のお医者さんに来てもらうことができました。
これまではわたしたち夫婦が車の運転ができず、急病の場合は救急車に来ていただき、隣町の川西市立病院に搬送してもらい、何度も命を助けてもらいました。
しかしながら、こちらとしてはそんなに気安く救急車に来てもらっているわけではありませんが、救急医療という形で病気の時の移動手段にもなっていたことは事実です。
お医者さんからも周りの人たちからも、「老人施設に入ったら」というアドバイスを受けますが、認知症でもある母親をそのまま受け入れてくれる施設もそれほどあるわけではなく、お母さんの性格からも自宅で過ごす方がいいという判断で今まできました。
何回もお世話になった川西市立病院の移転問題もある中、在宅医療の充実をめざして往診や訪問介護で持続的に自宅で過ごせることを担保できることは、何よりもありがたいと思っています。過疎地でもある能勢町で、車の運転もできないわたしたち家族が安心して暮らせる在宅医療の利用は願ってもないことです。
東診療所のお医者さんはほんとうに素晴らしい人で、川西市立病院から取り寄せた母親の診療データをもとに丁寧に母親を診てくださり、これからの医療体制について相談してくれました。
91歳という高齢では、風邪などから体調が急に悪くなるリスクが高く、定期的な訪問看護と往診で在宅での見守りがあり、その上で場合によっては入院と、スムーズな医療サービスが受けられるようになれば、不必要に救急車と救急病院のお世話になることもなく、お母さんもわたしたちも安心して暮らせます。

そんな状況なので母親が大好きな桜も今年は楽しめないと思っていたのですが、妻の弟が介護車両のレンタカーを借りてやってきて、というのも母親の体調が悪くなる前に、花見に連れて行ってもらう約束をしていたためでしたが、せっかくだから猪名川町の日生中央近辺の桜を見にいくことになりました。
母親はまだアイスクリームを食べるのがやっとの状態でしたが、なんとか現地にたどり着き、満開の桜を堪能しました、と言いたいところですが、母親にとっては迷惑そのものだったかもしれません。周りの自己満足としか思えない光景でしたが、それでもいままで何日もたってから「桜キレイやった」と言ったこともたびたびあったので、それはそれでよかったのかもしれません。
私はと言えば10日ほど前から首が痛くてほとんど家で安静にしていましたので、久しぶりに外出したことと、あきらめていた花見もできて幸運でした。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です