コスモスと寅さんと福祉タクシー

今日は朝の10時に福祉タクシーに来てもらい、豊能町の「コスモスの里」に行ってきました。妻のお母さんはコスモスが大好きで、今までもいろいろな所にコスモスを見に行きましたが、昨年、コスモスの里を知り、はじめて行きました。あれから1年が過ぎ、能勢に引っ越したのですが、わたしたち夫婦は車の運転ができず、能勢に福祉タクシーは見当たらず、さてどうしたものかと思っていたところ、隣町の豊能町でみつかり、はじめて利用させていただきました。車に乗せてもらい、お話を聞くと豊能町でも希望ケ丘といって、わたしたちの住む西能勢からはうんと遠い所から来て下さっていて、とても親切な人でした。車は軽自動車のリフトカーで、能勢の峠を登り降りするのに少し無理があるように思いましたが、定年になるまで観光バスの運転手をしていた人で、運転技術でそこをカバーしている感じでした。妻が電話をした時は山口県まで行っていたそうで、4、5日前に予約すればほんとうにどこでも乗せてもらえるようで、このごろは一段と難しくなったお母さんの遠出もできそうです。

さて、コスモスは満開でしたが、梅林もそうですが車いすでは移動しにくく、歩くのがきらいなお母さんは今回もふきげんでした。お母さんはほとんどが寝てしまっていて、月に一度ぐらい意識がはっきりする時があるという状態で、ほんとうはここ数年いろいろなところに行ってもいつも目をつぶってしまい、なんのために来たのかわからないという結果をくりかえしています。障害者の運動の基本である「本人の意志」や「自己選択」という言葉がむなしく思うことも多々あります。それでも、あまり確信は持てないのですがやっぱりずっと寝ているよりはきれいな花を見たり、車イスに乗って外の風にふれる方がいいんじゃないかと思い、今日も行ってみたというわけです。ぬかるみのようなコスモス畑で車いすを押し、迷惑そうなお母さんに少し歩いてもらったりしている光景はとてもこっけいで、ふうてんの寅さんではありませんが「奮闘努力のかいもなく」と何度も口ずさんでいます。ともあれ、今回は親切な福祉タクシーのおじさんも登場し、いつもの珍道中もよりゆかいなものになりました。次は、紅葉を見に行くのに、福祉タクシーのおじさんに来てもらおうと思います。

帰りに有名な「野間のけやき」を見てきました。

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