大椿ゆう子さんとわたしたちのあつい夏 憲法記念日に

国家のためにひとびとを使い捨てにしない政治

 憲法記念日の3日は、大阪扇町公園で開かれた憲法集会の後、大椿ゆう子さんのキックオフ集会に参加しました。ロシアのウクライナ侵攻により、日本でも「平和を守り、国を守る武力が必要」と、憲法を変えるのに賛成の人が反対を大きく上回る結果になりました。
 武力を持つことでしか平和は守れないと多くの人々が思い始めたら、世界は核兵器も含めて際限のない軍拡競争へと後戻りしてしまいます。地球よりも重いいのちが何千万も失われた戦争への反省から、二度と理不尽な暴力を行使せず、平和的で助け合う世界の実現を夢みてつくられた日本国憲法は、一国の憲法を越えた人類の宝物なのだと思うのです。
 さらには今回のロシアのウクライナ侵攻は、かつてわたしたちの国家もまた朝鮮半島から中国、東南アジアを侵略し、無数のいのちを奪ったことを忘れないためにこそこの憲法があることをあらためて教えてくれました。
 いま、戦争を体験したひとたちが、自分の家族や恋人、友人を守るためと言い聞かせて、自分の命までも差し出さざるを得なかったかなしみを受け止める政治家がどれだけいるでしょうか。いままたその大きなかなしみをわすれ、同じ轍を踏もうとする力に対置しなければ、数多くのつらい証言を残してこの世を去って行ったひとたちにも、これからの時代を担うひとたちにももうしわけがたたないと思います。
 わたしもふくめて戦争を知らない世代がほとんどになった今、社民党の存続をかけた今度の参議院選挙は、まさに武力に頼らず平和な世界をめざす日本国憲法を守り、先人たちの涙を無駄にしないための選挙でもあります。
 非正規労働の雇止めを経験した当事者として労働者の使い捨てを許さない大椿ゆう子さんは、同時に国家のためにひとびとを使い捨てにしない政治を実現しようとする稀有の政治家のひとりだと思います。
 集会は大盛況で、たくさんのひとたちが大椿ゆうこさんに切ない夢と希望を託し、日々活動されていることを実感しました。わたしも、その中の一人になりたいと思います。
 大椿ゆう子さんとわたしたちのあつい夏は、もう始まっています。

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