武器を捨て手をつなぐ勇気と、助け合う未来「ピースマーケット・のせ2019」

Think,create,share,and enjoy Peace!
平和をかんがえよう! 分かち合おう! 創ろう! 楽しもう!
「ピースマーケット・のせ2019」
2019年5月26日(日)午前10時から午後3時30分
能勢町淨瑠璃シアター前広場・ロビー・小ホール・研修室・調理室

それは能勢町内の新聞に折り込まれた一枚のチラシから始まりました。そこには高齢者住宅に住む清州辰也さんが、「孫や次の世代に戦争のない平和な世界を残したい!!」という切実な願いが綴られていました。
清洲さんは1943年、20歳の時に学徒出陣し、南方軍に配属されました。1944年、乗っていた輸送船が故障し漂流2週間、1000人余りの乗員が一滴の水も一粒の米もない絶飲食を強いられました。敗戦をベトナムで迎え半年間の俘虜生活をへて1946年3月に帰国、大阪駅から大阪城しか見えない一面の焼け野原に立ち、「戦争だけは二度としてはならない」と強く決意したといいます。
2016年、清洲さんの想いは「ピースマーケット・のせ」の開催へと結実しました。古来の市場(バザール)にならい、能勢の里山で平和を願うひとびとが集い、心と物と夢が行き交う市場(いちば)をつくりたいというわたしたちの想いは能勢町民をはじめ近隣の住民にも受け入れられ、1000人の参加を得ました。
あれから4年すぎた今も鳴りやまない銃声と砲弾のもと、世界各地で貧困の末に命を奪われる子どもたちが後を絶ちません。それはまた遠い国の出来事ではなく、紛争地でもないわたしたちの社会でも7人の一人の子どもが貧困にあえぎ、毎年2万人を越える人びとが自らのいのちを絶つ現実があります。
そのような危機の中、一方で「より早くより遠く」とひた走り続けてきた20世紀の町づくりから、「よりゆっくり、より近く」、誰もが安心して暮らせる心豊かな町づくりのありようもまた、世界各地で模索されています。足元を見れば介護の手立ても移動手段もなくて外に出られないひと、心の疲れから家に閉じこもるひとも数多く、誰もが安心し、助け合って暮らせる地域をめざすことと、平和な世界を望むことは、深くつながっていると痛感します。
2015年9月に国連総会においてSDGs(持続可能な開発目標) が採択され、気候変動などの環境対策、貧困や飢餓の撲滅、ジェンダー平等など2030年までに達成すべき17のゴールで構成される全世界共通の目標としました。
能勢町も強い関心を持つドイツのシュタットベルケに学ぶ地域ネットワークづくり、能勢高校と住民の連携、町内の若手農家による農業振興など、地域の課題と夢が顕在化する今、この催しが人と人、人と自然の出会いをより広げ、深める契機になればと願っています。
武器を捨てて手をつなぐ勇気と、大地と共に助け合って生きる未来を信じて、今年も「ピースマーケット・のせ2019」を開催します。
当日は世界のソウルフードや50店舗のフリーマーケットが並び、グラスルーツ音楽、アフリカ太鼓、朝鮮舞踊、ラテン音楽、レゲエなどが人気のライブステージも用意しています。
能勢の5月、さわやかな風にこころをあそばせ、楽しい1日をすごしませんか?
あなたのご参加を、心よりお待ちしています。

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