ピースマーケット・のせ2020は中止ですが、新しい旅ははじまったばかり。

5月17日は、今年で5回目となる「ピースマーケット・のせ2020」を開催する予定でしたが、新型コロナウイルスの影響で中止せざるを得ませんでした。
「孫や次の世代に武器のない平和な世界をつくろう」と、能勢町の高齢者住宅に住む清洲辰也さんがよびかけたチラシがきっかけとなって2016年から毎年開いてきた「PEACE MARKET・のせ」。農繁期に能勢町の人々がどれだけ参加してもらえるのか、また大阪府の最北端の能勢に町外からどれだけ参加してもらえるのかと、毎年不安に思いながらも、そんな気持ちをふりはらい、はげましてくれたのは他ならぬ清洲さんの切実なメッセージでした。
よく年の2017年は、清洲さんが作詞し、加納ひろみさんが作曲した「ピースマーケット音頭」を、田岡ひろみさんが踊りの振り付けをしてくれました。清洲さんが思いの丈を書きなぐった詩が何枚かのFAXで届いたときはびっくりしました。すぐに清洲さんに電話すると、「お祭りには音頭が似合うと思ってね」と本人はパンフレットにでも載せてほしいと思ったようですが、実行委員会で話し合い、時間はあまりないけれど加納ひろみさんに作曲をお願いしました。かなり無理なお願いでしたが何とか出来上がった歌を実行委員のみんなに聞いてもらいました。
すると、毎年5月3日に箕面の友人たちが開いている「箕面ピースウォーク」で、「ピースマーケット・のせ」の実行委員でもあるエスペーロの斎藤さんが田岡ひろみさんに「いい歌ができたんだけど、踊りの振り付けを考えて」と、これはまた無茶なお願いをしてくれました。
実際、5月14日まで10日しかないのに、どう考えても無理な話ですが,なんと、田岡さんは素敵な振り付けを考えてくれたのでした。清洲さんの作詞からとても大きくて切実なメッセージが心にずしんときて、これは間に合わさなければと思ってくれたそうです。
田岡さんはわたしが在職していた豊能障害者労働センターのスタッフでもあり、長い年月共に活動してきた人ですが、まわりまわって能勢でまた世話になるとは思いませんでした。
振り付けはしてくれたものの、練習をする時間も取れなくて、毎年田岡さんが来てくれて、お祭りの最後にピースマーケット音頭をみんなで踊ると、田舎臭くてどこかひょうきんな踊りなのですが、清洲さんの切ない願いがわたしたちみんなの願いになっていき、涙が出てしまうのです。いとおしいひとたちといとおしい時間といとおしい大地が能勢から世界中に広がっていく…、わたしたちの思う平和とは武器を持つのではなく、鍬を持ち楽器を持ち買い物かごを持ち、歌いながら踊りながらどこまでも歩いていくことなのだと、空の青さが教えてくれるのでした。
5年目の今年は長年の悲願だった能勢電鉄の協力をいただき、全駅に2枚ずつポスターを張りだし、チラシをおいてくださいました。また、これも最初の年から能勢町と能勢町社会福祉協議会、箕面市国際交流協会の後援をいただいてきましたが、今年は能勢町教育委員会の後援もいただいたほか、なんと豊能町の後援までいただきました。また、豊中高校能勢分校の生徒さんたちとコラボレーションする「能勢カフェ」は昨年の大ブレイクに引き続き、今年は能勢町が豊能町と共同で民間のグループと共に電気供給会社を設立することになったことや、能勢分校での地域交流の場「寺子屋」の紹介や「顔の見える」持続可能なバイオマス事業など、高校生と共に新しい出発を始める能勢の姿を見ていただこうと準備をすすめていましたので、とても残念です。
しかしながら、今年を節目にして世界が大きく変わらざるを得ないように、わたしたちもまた新しい世界へと旅立つための準備をせよということなのでしょう。

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