豊能障害者労働センターからの手紙

久しぶりに豊能障害者労働センターに行くと、救援バザーと救援金をよびかける機関紙の発送作業に追われていました。遠く離れた地でいま障害者の仲間がどうしているのか、自分たちに何ができるのかを考え、救援金をつくるためのバザーをすることを決めたこのひとたちの行動は、きっと被災地の障害者に勇気を与えてくれるものと、わたしは思います。実際のところ、他の福祉関係のひとたちにくらべてほんとうに少ない給料で、家賃を払ったらよほど切り詰めなければくらして行けない状態なんです。それでも赤字になるのをこのバザーでおぎなっていたのを、すべて救援金にしようというのですから…。
もしこのブログをお読みの方で豊能障害者労働センター機関紙「積木」の読者の方がおられましたら、一週間ぐらいで機関紙が届くと思います。。一足早く、豊能障害者労働センターからのお願いを転載します。なにとぞお読みくださり、ご協力いただければと思います。よろしくお願いします。

豊能障害者労働センター機関紙・救援特別号より

東北関東大震災で被災されたすべての方に、心からお見舞い申し上げます。

今なお、多くの行方不明の方がおられ、厳しい避難生活のなかで亡くなる方も後をたちません。寒さに震えながら、また余震や原発の不安を抱えながら、家を失い、大切な人と離れ離れになった悲しみに耐える日々は、どんなに過酷なものかわたしたちには想像もつきません。

全国の自治体、企業、団体が義援金や支援物資を届ける活動をするなかで、わたしたち豊能障害者労働センターとして、何かしたい、何ができるか、震災の二日後、緊急に全員参加の運営会議を開き、話し合いをしました。
阪神大震災の時に、一部被害を受けた箕面のわたしたちのことを心配してお手紙や電話をくださった方々、当時、救援物資を兵庫県へ運ぶ拠点となった労働センターに救援物資を送ってくださった方々、全国の方々から勇気をいただいたことがよみがえります。そしてその後もバザー用品の提供、カレンダー、通信販売事業への協力等で日常的に支えてくださった方々が被災地にたくさんおられます。
豊能障害者労働センターは、相変わらずの財政難であり、地域でのお店、事業の運営から離れることはできず、現地に応援に行くことも難しいですが、これまで大切に紡いできた人と人とのつながりで全国に呼びかけ、人の力を集めることはできる、ひとりでも多くの人の力をあわせ被災地の人の希望につながることをしたいと考えました。
阪神大震災の年の春、たくさんの人の協力によって被災障害者支援のための救援バザーが実現し、売上げの全額を被災障害者支援「ゆめ風基金」に届けました。その救援バザーをきっかけに毎年春に年に一度の大きなバザーを開催し、今年も五月に「みんなでつくる春のバザー」を予定していました。この五月のバザーを急きょ「被災障害者救援バザー」と位置づけ、今度もやはり売上げの全額を「ゆめ風基金」を通じ、一般の救援活動では生活が困難な被災障害者のもとへ確実に届けたいと思います。また、豊能障害者労働センター独自の義援金口座を開設しました。

この機関紙を避難所でご覧になっておられる方もいらっしゃると思います。被災された方に対し何の励ましの言葉ももち得ません。でも、どうか、希望を失わずに生きていてください!

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