2億円全部使ってください。

昨日送られてきたゆめ風基金の通信で、代表理事の牧口さんはこう書かれています。
「お寄せいただきお預かりしている基金のすべてを、今回の大地震・津波で被害に遭われて本当に困っておられる東北・関東の障害者(児)に、手渡すごとく確実に届け、心から喜んで活用してもらえるよう、「ゆめ風」スタッフは全力を傾けます。」
先日の会議でも「ゆめ風のお金は当然のことながら、日本中の人たちが16年間少しずつ送ってくださった大切なお金で、こういう時にこそ使ってほしいとわたしたちに預けてくださったお金だから、必要な所に必要な支援の手が伸びるように、すべて使い切る覚悟で困っている人びとに届けよう」と言われました。
被災地ではすでに福島と宮城に被災地障害者支援センターがたちあがっています。わたしたちは被災地の障害者たちがはじめる救援活動に参加し、共に担いたいと思います。
昨日の夜7時ごろ、ゆめ風基金の事務所に中年の難聴の男の人がたずねてこられ、「ここでいいですか」と基金を持ってきてくださいました。「何でごらんになったのですか?」と尋ねると、「障害者に届く募金をしたい」とのこと。
ご自身が週に2日、ヘルパーに来てもらっていて、もし今回の地震が自分の足元で起きたら生きて生けないからと、被災障害者を支援する活動がどこかにないか調べたそうです。
「詐欺まがいの募金活動が問題になっているので、赤十字とか各放送局の基金ならいかがわしくないんだけど、そういうところはなかなか障害者にまで届かないことが多い。どこか障害者に直接支援する確かな所をさがしていたら、「ゆめ風基金」を見つけ、「ここなら確かだし、すぐに届けてくれる」と思っていただいたのです。
そのことが、とてもうれしかったです。
今ある2億円は、そういうひとたちの思いがいっぱいつまった、勇気の素なのだと思います。救援活動の果てに、ちがった個性を持ったひとたちが共に生きるきらきらした町が出現することを夢見て、さあ、はじめましょう。あなたも参加できます。

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