委託リサイクルとフリースペースのお店「せ~のっ!」を開店しました。

お知らせです。
昨日10月31日、自宅のすぐそばの民家で、リサイクルとフリースペースのお店「せ~のっ!」を開店しました。
妻の母親が亡くなって約7か月がすぎ、「母がわたしの人生の残り10年を残してくれた」と、大衆食堂やリサイクルショップ、飲み屋さんなど、いくつかのお店の店づくりと運営を担ってきた妻がその経験を活かし、終の棲家になるだろう能勢の地で開いたささやかなお店です。
能勢に来て早7年が過ぎ、能勢の素晴らしい里山はわたしたちのワンダーランドですが、農業の後継者不足と高齢化、新しい産業が育たず雇用の場がなく、若いひとが町を離れ、人口減がすすむという、全国のどこにでもある構造的な課題をひとりの住民としてどう解決していけばいいのか、ほんとうのところはわからないでいます。
少し前までは観光を育て、街の魅力をあげ、お金を能勢に落としてもらうとか、雇用の場をつくり出すために企業を誘致するとか、農業の担い手になる若いひとを迎え入れるための農業施策とか、さまざまな試みに希望を持ったり参加しようと考えたり、その方向にはいかない方がいいのではと斜めに見たりしていました。
結局のところ、そんなにまちづくりや経営に疎いわたしには今のところわからないとしか言いようがありません。
それでも、7年の間に知り合ったひとたちがまっすぐに未来をみつめ、一生懸命その未来に向かって進んでいる姿に勇気をもらったのもまたほんとうのことでした。
能勢で生まれ能勢で育ち、時には過酷な自然と向き合いながら、能勢を守り生きてきた人たちからは軽薄な新住民でしかないでしょうが、わたしたちなりに地域で生きる道を探す旅の一歩として、地域のひとたちの「ちょっと一服する居場所・フリースペース」として、また「くるくる回して楽しく生きる 物も地球もたいせつに どこのお宅にも眠っている使わないものを預かって販売する委託リサイクルショップと手づくりの店」として、このお店を開きました。
マルティン・ルターの残した名言、「たとえ明日世界が滅ぶとしても、私はリンゴの木を植えるだろう」を胸に、ほこりまみれの希望でいい、ひとからひとへとその手のぬくもりが積み重なるようなささやかな希望を分かち合える居場所になれたらと願っています。
お店の内容はチラシをごらんください。場所がわかりづらいので、後日もう少し詳しいご案内をつくります。

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