能勢のお祭り「よっほいせ」

8月31日、わたしの住んでいる能勢のお祭り「よっほいせ」に行きました。このお祭りは能勢町の商工会と郷土芸能保存会が主催し、町役場の横の久佐々小学校の運動場で毎年開かれているお祭りです。
祭りの最後に、能勢の地元の数少ない事業者の寄付によってまかなわれている打ち上げ花火があります。
わたしは能勢に引っ越してまだ2年ですが、その少し前から能勢にはよく来ていて、このお祭りを毎年楽しみにしています。わたしが車の運転ができないこともあって、車いすを利用している妻の母親と猪名川や淀川の花火大会に行くことは難しく、能勢で身近に花火を見ることができるのはとてもありがたいのです。
また、大きな花火大会のように規模を競う華やかさはありませんが、反対に打ち上げられるひとつひとつの花火に、町の子どもたちのためにと続けておられる商工会の方々をはじめ花火師の方々、消防団の方々など、関係者の方々の思いと心意気が伝わってくるほんとうにすばらしい花火だと思います。
今年はあいにく台風の影響などで雨が突然ふりだしたり風も強く、開催があやぶまれたのですが、わたしたちが会場に着くと例年よりは少ないものの、けっこうなにぎわいでした。
このお祭りの焼きそばは太麺でとてもおいしく、ビールを飲みながら中央に組まれたやぐらを囲んだ盆踊りや、ステージを楽しみました。
能勢の子どもたちのダンスグループがEXILEなどJポップスの曲でダンスを披露しました。音楽的な実力は認めるもののどちらかというと苦手なEXILEの曲も、能勢の田舎町の子どもたちダンスを見ながら聴くと、都会的でクールでおしゃれな音楽がとてもあたたかい音楽に聴こえました。
商工会の女性部の「よさこい」は息を切らせながらの熱演で、これも若い人たちの「よさこい」が苦手なわたしにとって、こんな「よさこい」ならいいかも!と思い返しました。
その後、和太鼓の演奏の時に激しい雨が降り出し、演奏をやめて様子を見ているうちに雨が止み、再度演奏を再開したのですがまた雨が降り出し、中止になりました。
妻の母親はとくに太鼓が気に入り、とても楽しんでくれたので残念でした。

そして、今年ばかりは取りやめだろうとあきらめていた花火が打ち上げられました。和太鼓が演奏を中止してからしばらく雨は降り続けたのですが、打ち上げの時刻に奇跡的に雨が止んでくれたのです。
車イスに座った低い視線でもごく近くで見ることができ、毎年のことながら妻の母親は「きれいやな」を連発してくれて、見に来た甲斐がありました。
しかも、最後は彼女の好きな美空ひばりの「川の流れのように」を伴奏にした花火でしたので、とても喜んでくれました。
実はわたしも、能勢の花火の場合はJポップスよりも島津亜矢の演歌の方が風情があるのにと思いながら、巨大な線香花火のように能勢の夜空に舞いあがっては消えていく花火を見ていました。
暑かった夏の名残が遠ざかり、能勢はもうすぐ秋の気配がただようことでしょう。

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