妻の「竹の粉」と能勢の秋2

10月7日の日曜日、能勢で「おおさかのてっぺんフェスティバル」にあわせて、能勢環境フォーラムというイベントが開かれ、能勢町立淨るりシアターで石原良純さんの講演会がありました。そして、ロビーでは町民による環境問題への取り組みを紹介する展示コーナーが設けられていました。
実はその展示コーナーに、妻がやっている竹による生ごみ減量と肥料作りが紹介されていて、妻が午前中その関係で行っていた浄瑠璃シアターから帰って来た後、わたしものぞきに行きました。

妻は生ごみの堆肥化に関心があり、今までいろいろな方法を試してましたが、一年前に能勢に来てから竹の粉を使う方法にたどりつきました。
発泡スチロールの箱に粉にした竹を入れ、そこに生ごみを入れると4週間たてば土と混ぜて肥料として使用できます。野菜くず、果物の皮、茶殻、など家庭から出る生ごみのほとんどを利用でき、ごみの減量にもなることと、また竹には抗菌作用があり野菜の無農薬栽培や、果樹園に竹の粉をそのまま利用して効果をあげている例など、利用法はさまざまあるようです。
当初は福岡のNPO団体から竹の粉を購入していましたが、妻はたまたま能勢町が募集していた環境問題への提案に応募し、能勢には竹がたくさんあり、始末に困っている持ち主もあり、すでに開発されている竹を粉にする機械も手ごろな値段のものもあることから、竹の粉を利用した生ごみの堆肥化を能勢の住民でできないものかと提案しました。
しばらくすると、応募したのが彼女だけだったらしいのですが、能勢町の環境委員をしているYさんから連絡があり、ちょうど竹の粉をつくろうと計画していたNさんを紹介してくださり、Yさんの働きかけで大工さんのKさんが竹を粉にする機械をつくり、あっという間に話が進み、すでにNさんは竹の粉を製造しています。竹の粉は全国的にも関心をもたれていて、妻は能勢でも竹の粉を製造したり利用したりするひとたちが増えていけばいいと思い、この日の展示にも熱心にかかわっていました。
そこで主催者の許しがあれば写真をとり、このブログで紹介したいと思い、会場に行ってみました。この日の展示を働きかけてくださったYさん、すでに竹の粉をつくっているNさんがいて、これまで妻を訪ねて我が家に来られた時に軽いあいさつをする程度でしたが、はじめていろいろな話を聞かせていただきました。
そうこうしていたら、箕面に住んでいたときに知り合いになったMさんがやってきました。「おぼえてる?」といわれ、すぐに名前が出てこなくて申し訳なかったのですが、Mさんとはかつて箕面で「男女共同参画懇話会」のメンバーとして顔をあわせたり、妻がそのころ働いていた「えんだいや」という飲み屋のお客さんでした。
それだけでなく、今わたしの娘夫婦が住んでいるマンションの住人でもあり、話を聞くと能勢の方にも家があり、Yさんとも友人だということでした。
Yさんは会場に来たひとたちが何人も知り合いや友人のようで、ほんとうに能勢のいろいろなことにかかわっておられるひとで、妻にかぎらずYさんのおかげでいろいろなひとがつながっていることがよくわかります。
そのYさんといろいろ話をしていたら、なんとわたしも長い間かかわっていた箕面の障害者作業所「そよかぜの家」をよく知っていて、それというのも今は代表を降りているIさんととても古い友人だと聞き、2度目のびっくり!
さらに話を聞くと、ずっと以前に亡くなってしまいましたが、昔、関西のフォークシーンをつくったひとりのPINKとも、能勢のロッジ風のライブハウス「気遊」のマスターともども友人だったことで3度目のびっくり!  「気遊」には2、3回昼間に行ったことがあるだけで、夜のライブにはまだ一度も行けてませんが、この間行った時に8月に友部正人が来たことを知り、とても残念に思いました。毎年来るようなので、今度来るときは情報をつかみ、必ず行こうと思っています。
さらに、翌日に展示物を返しに来てくれた時、妻が聞いたのですがかつてのベトナム難民へのボランティア活動もされていて、箕面カトリック教会で日本語を教えていたそうです。亡くなった親友のKさんも三国カトリック教会でベトナム難民への支援活動をしたのがきっかけで、死ぬまでベトナムで仕事をしていましたから、知り合いではなかったようですが、不思議な縁を感じました。
この日は能勢の学校統廃合を考えなおす運動をすすめておられる方とも出会い、能勢でも友だちができて、なにかできそうな気になってきました。
ほんとうにそれもこれもみんな妻のおかげで、思えばわたしは若いときからいつも妻の後ろをはぐれないようについて回って、なんとかかんとか生きてきました。これからもずっとこんな感じで行きそうですが、妻には感謝しつつ、もうちょっとしっかりしなければと…。

 

 

野外ではステージのイベントとともに能勢ブランドの野菜や物産店が並び、午前中は大変な人出だったようです。午後はもう品物が売り切れていて、人もまばらになっていました。

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