「希望の党」は日本人がかかる最後の病気なのかもしれません。。

「人類が最後に罹るのは、希望という病気である」(サンテクジュベリ&寺山修司)という名言がありますが、それをもじって言えば、日本人が最後に罹るのは、「希望の党」という病気なのかもしれません。
「希望の党」が旗揚げ会見してまもなく、午後には民進党との合流に向けて最終調整段階と報じられました。安倍・自民党の一強体制を破るための受け皿とは、結局のところ「もうひとつの保守」でしかないのでしょう。
安倍首相の自己保身解散を待ってましたとばかりに用意周到にイベントを仕掛け、世論の反応を確かめながら着実にその存在感を高める小池さんは、ほんとうに恐ろしい(?)政治家です。
「希望の党」の暴風に飲み込まれ、 安倍政権のもとで日本の民主主義が著しく損なわれ、その一強体制を破るために民進党と共産党など野党が統一候補者をたてようとする野党共闘は難しくなりました。それにしても、民進党にはがっかりを通り越して絶望します。
安倍一強よりおそろしい、日本会議を背景にした「翼賛」政治が始まるのかもしれません。明けることのない闇夜の政治は、やがてわたしたちひとりひとりの暮らしや願いや夢にまで静かに触手をのばすことでしょう。
政界再編やあわよくば政権交代と、政党や候補者や運動員という選挙のプレイヤーだけが騒ぎ、有権者であるわたしたちはワイドショーのご隠居談義をききながら、人格もなく支持率や当確予想のパーセントという数字でしか見られていない理不尽さに、心が震えます。
そんなわたしたちに何ができるのか、ほんとうにわかりません。
わかりませんが、少なくともみんな選挙に行きましょう。国の未来が、民主主義が危機に瀕している今、戦後すぐの選挙のように70パーセントを超える投票率で、国の未来について考える選挙になってほしいと思います。

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