平和を願い、物と心と夢が行き交う広場「PEACE MARKET NOSE」

昨年の8月13日、「安保法制」に反対するSEALDs(シールズ、自由と民主主義のための学生緊急行動)関西の集会で、涙が出たスピーチがありました。10代か20才そこそこの若い女性のお話でした。
「いままでわたしは自分の意見を声にすることはできませんでしたが、この運動の中で声を出すことができるようになりました。けれども、いまも自分の声を押し殺している障害をもつひとたちや虐げられているひとたち、差別を受けているひとたちがたくさんおられます。憲法違反の法案が通ることは民主主義の行方すら変えられてしまう不安を持ちます。わたしはまた声を上げることができなくなるかも知れません。ましてやいま声を上げることができないひとびとの声を、政治家はだれも聞いてはくれないことでしょう。声高に言う声だけではなく、そのひとびとのつぶやきに耳を傾けることが民主主義ではないでしょうか。」
9月18日の大阪ヨドバシカメラ前の街頭行動では、橋下徹さんがツイッターで「日本の有権者数は1億人。国会前のデモはそのうちの何パーセントなんだ?ほぼ数字にならないくらいだろう。こんな人数のデモで国家の意思が決定されるなら、サザンのコンサートで意思決定する方がよほど民主主義だ。」と発言したことを受けて、在日の若い女性が「わたしには選挙権がありません。ですから、街頭行動で発言することはわたしにとって切実な民主主義なんです。民主主義に観客はいらない、明日はみなさんが行動する番です」といいました。
彼女たちの発言と行動に賛同しつつ、選挙による意思表示も民主主義なら街頭行動もまた民主主義で、それならばデモなどの街頭行動にも参加しない、参加できないひとびとが意思表示できる第3、第4の民主主義もあっていいのではないのか。能勢の高齢者住宅に住む93歳の清州辰也さんの提案を受け、5月の憲法月間のある一日、平和を願うひとびとが集い、語り合い、認め合い、笑い合い、心と物と夢が行き交う広場「PEACE MARKET NOSE(仮題)」の開催を呼びかけることになりました。古来よりさまざまな民族が出会い、物を交換しながら文化の交流を深めてきた「バザール」にちなみ、フリーマーケット、コンサート、トーク、写真展など、平和の願いを共有する一日にしたいと考えています。
参議院選挙をひかえ、そんな悠長なことを言ってる場合じゃないとお叱りを受けることも覚悟しています。しかしながら、いつの世も時の権力が「現体制を支持する多数派(サイレントマジョリティ)」の存在を誇示する中、多数の(?)「サイレント・マイノリティ」のささやかな買い物籠の中にも民主主義があることを確信しています。
「能勢町を世界に向けて平和な共存を発信地にしたい」と願うわたしたちに、知恵と力を貸していただけないでしょうか。
第一回の実行委員会を1月17日(日)午後2時より、能勢町障害生涯学習センター図書室2階会議室(もしくは研修室)を開きます。能勢町民以外の方々も大歓迎です。
どうか、よろしくお願いします。

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