被災地にカレンダーを200枚

先日、バザーの準備の模様をゆめ風基金のブログとこのブログに掲載しましたが、その取材に豊能障害者労働センターの事務所に行った時、わたしも製作にかかわらせてもらっているカレンダーを被災地に200本進呈することになったと聞きました。
このカレンダーは障害者市民事業ネットワークとして全国の障害者団体と共同で販売しているものです。今年は作者の松井しのぶさんの協力で原画展を秋に予定しています。
被災地に行ってカレンダーを配ったらとても喜ばれたと言う話を別の所で聞いていたのですが、障害者救援活動をすすめる豊能障害者労働センターの読者で、カレンダーを毎年買って下さる方から問い合わせがあったようです。
このカレンダーのタイトルは「やさしいちきゅうものがたり」といい、私が命名したものですが、この大震災で決してやさしくはない地球に、「名前を変えた方がいいかもしれないね」と豊能障害者労働センターに言いました。実際、被災された方々の無念に届く言葉も行動もほんとうのところは見つからない中、「海が憎い」と絞り出すように話されるのを聞くたびに、「やさしいちきゅう」というタイトルに腹立たしく感じる方もたくさんおられるのではないかと思います。
けれども、豊能障害者労働センターはこのカレンダーのタイトルを変えないことにしました。時には暴力的にわたしたち人間の生活をうばってしまう自然とのかかわりなくして人間の営みもまたないとすれば、それを受け入れながらも、どうすればひとと自然、ひととひととが傷つけないで共に生きていくことができるのかをいつも考えなければならないのだと思います。そして、このおおきな悲しみからいつか共に生きる希望がつくられることを願って、今年もカレンダーを作ることを決めました。
そんな時に、このカレンダーを被災地に届けてくれと言ってくれたひとがいたことを、とてもうれしく思いました。カレンダーの数字のひとつひとつが被災地のひとびとの現実を小さく照らすフットライトとして、また止まってしまった時を心に深く抱きながら、あたらしい時をきざむ未来への道しるべとして、少しでも役にたてばほんとうにうれしい限りです。松井しのぶさんのイラストは傷つきやすいこころをやわらげてくれるイラストで、このカレンダーを見てこどもたちもおとなたちも癒される一瞬があることを心より願っています。
豊能障害者労働センターは秋から販売するこのカレンダーの売り上げからも、救援金をつくりだすことを決めています。

もうひとつのチャリティグッズ・ガッツくんTシャツはすでに1000枚ほど注文をいただいていて、製作の方がなかなか追いつかない状態です。
今度の救援バザーでもかなりの販売数が見込まれ、すべてにおいてとても忙しい豊能障害者労働センターですが、そのぶんとても活気にあふれていました。

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