立ち止まる勇気と助け合う豊かさ 難波希美子さんとともに

新型コロナ感染症はあまりにも大きすぎる代償とひきかえに、今を生きるぼくたちに立ち止まる時間と勇気とかけがえのないひとたちと生きる大切さを教えてくれたのかもしれない。
時代が経済が政治がスピードを求めれば求めるほど、時には激しい叫びとして、時には切ない歌として、時にはゆるやかな風として、時には立ち止まる夢として、だれかに手を差し伸べたり、だれかの力を借りたりできることこそ豊かなことなのだと、ぼくたちは気づきはじめている。
たとえば「ホップ・ステップ・のせ」の100円フリーマーケットは品物を提供してくれるひとの気持ちとぼくたちの気持ちと、品物を買ってくれるひとの気持ちがつながることで成り立っている。
その小さな市場(いちば)を行きかう100円たちは、グローバルな市場から迷い込んだとたん、「にんげん」の顔を持ったお金として、助け合いワンダーランドの幾多のエピソードを語る詩人となり、ひとびとの願いや希望の歌になっていくのだと思う。
なんばさんとぼくたちが政治に求めるものは、どんなに現実離れした理想と思われようと、「自然を守ることが次の時代の農業を守り、子どもたちの暮らしを守り、そだてること」と信じる純粋な夢に一歩一歩近づくことなのだと思う。
なんばきみこ事務所兼100円フリーマーケット「ホップ・ステップ・のせ」は毎週月・火曜日と土曜日、10時から4時まで開いています。
掘り出し物もいっぱいありますが、買い物されなくてもバスの時間待ちや銀行のお帰りに、お気軽にお立ち寄りください。お待ちしています。

同じ丘に立って 長野たかし・あやこ

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