ほこりまみれでも泥だらけでもいい、すべてのひとの希望を耕すために

2011年という特別な年が、もうすぐ終わります。わたしたちのそれぞれの人生を箱舟に乗せて、時は残酷に過ぎました。無数の夢、無数の愛、無数の希望…、この大地と海に消えた無数のいのちを前に、わたしたちは言葉を失うしかありません。
ただ、残されたわたしたちの未来を、「残りもの」だけにはしたくありません。そして、3月11日からわたしたちは、世界のひとびととともにすでに道なき道を歩いてきたのでした。無数の夢、無数の愛、無数の希望…、この大地と海に生れようとする無数のいのちを育てることしか、わたしたちにできることはないのだと思います。

「でも、進歩というものに騙されてはならないのです。人間は二つの石をこすって火を作りだしました。それから、これまた火を生みだす原子力を発明しました。私の音楽家としての役目は、石の摩擦が爆弾よりもはるかに創意に富んでいることを分からせることなのです。私のつとめは、人間の裡にその自然の感覚、その自然な感情を呼びさましてやることなのです。」
(武満徹 ル・モンド・ドゥ・ラ・ミューズィック誌1978年11月号)

わたし個人も、3月15日から被災障害者支援「ゆめ風基金」の手伝いをしたり、娘の出産、夏の引っ越し、そしてこのブログの開設と、島津亜矢大好き人間になったことなど、いろいろなことがありすぎた年でした。
新しい年はほこりまみれでも泥だらけでもいいから、すべてのひとの希望を耕す年であることを願います。

新しい夢と希望を乗せて、カレンダー「やさしいちきゅうものがたり」とともに新しい旅に出発しませんか?

カレンダー「やさしいちきゅうものがたり」
イラスト・松井しのぶ 製作・豊能障害者労働センター

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