カレンダー「やさしいちきゅうものがたり」原画展1

カレンダー「やさしいちきゅうものがたり」原画展が明日にせまり、今日はその準備で箕面のメイプルホールに行きました。ずいぶん前に、吉田たろうさんの原画展をしましたが、その時は原画の数も少なく、また当時のスタッフも少なかったのでこじんまりしたものでした。今回はカレンダーの原画が2006年から2012年まで7年間で42枚あり、それ以外の松井しのぶさんの作品と合わせると50枚にもなり、わたしたちとしては大きな展覧会になりました。けれども、通信販売を担当する事務所スタッフが中心になり、しっかりした準備ができました。また、イラスト作者の松井しのぶさん、ディレクターの朝倉靖介さんも朝から手伝いに来て下さり、不慣れなわたしたちをフォローして下さいました。朝いちばんに、かなり傷んでいるホールのパネル30枚に紙をはり、原画を展示する段階で発泡スチロールの簡易額縁の金具がはがれるトラブルにあいました。急きょホームセンターで買って来た丈夫な金具をとりつけ、さらに補強をしてなんとか展示ができました。原画をすべて掛け終わり、あらためてカレンダーの原画をみました。カレンダーとしての役割から解放されたそれらの絵は、いま静かに本来の世界にもどったのでしょう。どれもみんなとてもやわらかい空気が流れていました。7年間という年月はわたしたちのそれぞれの人生にいつも静かな時間を用意してくれたわけではありませんし、ややもすると出会えた喜びよりも別れた悲しみばかりを思い出してしまいますが、松井しのぶさんのイラストをひとつひとつたどっていくと、島津亜矢の歌のように「思い出よありがとう」と言いたくなるのです。わたし個人でも、豊能障害者労働センターをやめ、新大阪の関連団体で働き、このカレンダーの製作にたずさわり、仕事をやめて「うつ病」になり、妻の計らいで自宅でリサイクルショップをはじめ、さらにまた豊能障害者労働センターからコンピューターによる販売管理システムの構築と管理を請け負い、リサイクルショップをやめ、地震発生後、「ゆめ風基金」の手伝いをし、能勢に引っ越して…と、18才から23才までの青春時代とはまたちがう激動の7年間でした。パネルにかけられた42枚のイラストは、わたしの7年間の一日一日をだきとめてくれたように、多くのひとびとの人生を見守ってくれたことでしょう。

いよいよ明日、日付が変わって今日になりましたが、カレンダーの原画展の初日で、わたしは今日と18日に手伝いに行きます。長い間お目にかかっていない、豊能障害者労働センター時代にお世話になった方々に会えるかも知れません。ただ、午後から雨のようですが…。

原画展のために描いてくださった作品と松井しのぶさん

カレンダー「やさしいちきゅうものがたり」原画展1” に対して1件のコメントがあります。

  1. 松井しのぶ より:

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    細谷様、搬入、そして今日初日とお疲れ様でした。
    昨日は上手く設営出来るかでバタバタとしているうちに一日が終わり、ゆっくり自分の作品を振り返ることがなかったのですが、今日、落ち着いて並べられた作品をみて、私もこの7年に思いを馳せていました。

    細谷さんに声をかけて頂き、この重大なカレンダーの絵をまかせて頂くことになったご縁。そこからの7年が積み重ねてきたもの。そこでの繋がり。このカレンダー無くして今の私は無いなぁって感じています。この度はこんな風に皆さんにみて頂く機会を頂き、本当に感謝しています。細谷さんはじめこのカレンダーで繋がった全ての人に♥

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