恋する農園

台風26号が関東地方を襲い、伊豆大島では多くの被害をもたらしました。
犠牲になられた方々のご冥福をお祈りします。また、続く27号、28号が接近していて、とても心配です。
10月16日は26号台風の影響で、能勢町でも雨風ともに強く、また台風がかなり遠くに行ってしまっているのに、長い時間風が強く、最近多発している竜巻かと心配するほどでした。
せっかく虫よけの網をかぶせたのが飛んでしまっていないかと、雨がやんだのを見計らって畑に行きました。
ありがたいことにそんなに被害はなく、少しはずれたりしているところを直し、2列目の畝づくりに入りました。少し前に土を掘り起こすところまではしていたので、この日は耕しながら草の根っこを抜く作業を繰り返しました。最初は掘るところすべてに太い根が張りめぐらされていて、なかなか手ごわかったのですが、そのうちにその作業もなんとか終わり、その次は何度も何度も土を掘り返し、ならし、残っていた根を取り除き、土を細かくしていきます。
それから有機石灰を混ぜながら、いよいよ畝をつくっていきます。まわりから土を上げていき、また上の方をならし、最後に残っている小さな草をぬいていくと、少しずつ畝の形ができてきました、
最初の一畝はわたしが耕した後、妻が畝をつくったのですが、この日はひとりで、わたしの役割はあくる日に妻が苗を植える作業ができるように、少なくとも一畝を仕上げておくことでした。
この作業ももちろんはじめてでしたが、とりあえずはできあがり、ほっとしました。畑作業をしていると思いのほかすぐに時間がたち、やり残してしまうことも多いのですが、この日は時間がまだ少しありましたので、3列目の畝の準備で、土を掘り起こすところまで仕事が進みました。
時間がたつとともに台風の影響だった風もおさまり、晴れ間が出てきました。

19日は、妻が娘の仕事の手伝いで箕面に行く日で、わたしは夕方に妻の母がデイサービスから帰ってくるまで、畑仕事に出かけました。いままで「能勢暮らし」のカテゴリーでは里山探索の記事がほとんどでしたのに、最近は畑仕事に追われています。
そもそも、急に思い立ったのがTPPと消費税値上げのニュースからでした。もちろん、能勢に来た以上、いつかはこんな暮らしになると思ってはいたのですが、いちばんの理由は来年の春からは現金収入がなくなり、少しずつ減額される年金だけではなかなかきびしい生活になるので、お金を使わない暮らしに切り替えなければならないと思ったからでした。TPPの影響でますます安全な食べ物が手に入らないようになることもあります。
というのはほとんど屁理屈で、たかだか市民農園よりは多少広い畑でそんなに収穫できるわけでもなく、また妻はそれなりのベテランではありますが、わたしはまったくの素人ですから、そんなに作物が取れるわけでもないでしょう。
それでも、またまたおおげさに言えば、わたしの最後かも知れない「人生を変える」プロジェクトが始まった実感があります。
その最初の事件がやってきたのは、その日の帰り際のことでした。
そのことについては「恋する農園・番外編」として、次回に報告します。

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