「イスラム国」後の人びと 玉本英子さんのお話とアラブ料理を囲んで

平和は訪れたのか?「イスラム国」後のイラク、シリアの人びと
アジアプレス記者・玉本英子さんのお話とアラブ料理を囲んで

わたしたち、憲法カフェ・能勢は地域の活動にこだわりながら、一方で世界の紛争地域で明日自分のいのちがあるかもわからず、心を縮ませているこどもたちや大人たちの厳しい現実にも想いをはせてきました。
遠く離れたところでおびただしい血が流され、犠牲になったひとびとのかけがえのない未来が奪われる理不尽な現実は別の世界のできごとではなく、平和で安心して暮らせるわたしたちの社会で毎年2万人を越えるひとびとが自ら命を絶つ現実と、深いところでつながっていると思います。
いつ終わるとも知れない内戦、テロと、周辺諸国をはじめとする諸国家の軍事行動による覇権争いの犠牲になる紛争地の何十万、何百万のひとびとの絶望と、他者に無関心ですべてを自己責任とする非寛容な社会のただ中で、「助けて!」と叫ぶ悲鳴を誰にも受け入れられないわたしたちの社会の絶望とは、まるで合わせ鏡のようにつながっていると思うのです。刻々と伝えられる絶望的な状況に心を痛めながら、何ができるのかを問いつづけ、ささやかな希望をつくり出す勇気をわたしたち自身に求められているのだと痛感します。
そんな思いを形にする一歩として、紛争地のひとびとの現実と生の声を聞き、ひとりでも多くの方々とわかちあいたいと願い、フリージャーナリストの玉本英子さんのお話を聞く会を企画しました。
玉本さんは2001年のクルドゲリラ取材をきっかけにイラク国内での取材を開始し、シリア、レバノン、ミャンマーなどの現地の情報をテレビの報道番組や新聞連載、ネット記事、講演会などを通して伝える活動をされています。また1999年にタリバンに公開処刑されたアフガニスタン女性を追ったドキュメンタリー映画「ザルミーナ」の監督をされました。
玉本さんは直近まで紛争地の取材に行かれ、帰国後すぐの最新情報をお話しいただきます。
先日3年4ヵ月に渡って武装勢力に拘束されていた安田純平さんが解放され、「自己責任」をはじめ心無い言葉の暴力がご本人をはじめご家族、そしてフリージャーナリストのみなさんを傷つけています。
わたしたちは紛争に巻き込まれているひとびとのささやかな幸せと平和を願い、理不尽な事実を世界中の人に伝えようと必死に取材される彼女・彼たちによる報道が紛争地のひとびとのいのちを救い、悲惨な状況から希望をつくり出す大切な力になってきたと確信しています。そして、わたしたちもまたそれらの報道によってひとびとの悲しみや絶望、希望に思いをはせ、遠く離れていてもつながることができるのだと思います。当日はフリージャーナリストとしての玉本英子さんの想いも聞かせていただけると思います。
また、お話の後でパレスチナ連帯運動の「オリーブの会」のご協力でアラブ料理を囲んだ交流会も設けています。
お近くの方でお時間がございましたら、この催しにご参加いただきますよう、お願いします。

日時 2018年12月15日(土)
場所 能勢町淨るりシアター
13:30~15:30 玉本英子さんのお話と質疑応答 小ホール
運営協力費800円(学生・障がい者は半額 介助者無料)
15:40~18:40 アラブ料理を囲んで交流会
調理室 運営協力費500円

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